暖房の歴史

火を用いて暖を採るため、これらの危険性を排除し、熱の暖かさだけを効果的に利用しようと工夫してきた経過が、暖房の歴史そのものと言えます。中国の「カン」や朝鮮の「オンドル」などが、それにあたります。さらに人々は煙を壁の中に通すことを思いつき、形となったものが「壁付暖炉」です。その他の暖房方法には、室内に囲炉裏やストーブを置かず、床下で火を炊いたり燃焼排気を床下に回したりする「床下暖房」があります。

昔の人々は火を利用する前から、火山や山火事の災害を経験することで火の恐ろしさを知っていたと思われます。囲炉裏の問題となる煙の逃げ道を作るため、屋根の上には煙出しが設計されました。そしていつからか、その「火」を生きていくために利用するようになりました。そのエネルギーの源となるのは「火」の存在でした。

現在ある鉄製ストーブは、かつてイギリスからアメリカに渡った壁付暖炉が改良されて発展したものだと言われています。それと同時に火は火災、有毒ガスの発生、火傷などの危険を伴うという利便性の裏側をも持ち合わせています。まず屋内で焚き火をするための場所として特定されたものが「囲炉裏」です。

人々は寒さから身を守るため、また生活をより快適なものにするために古い時代から様々な工夫をしてきました。続いて暖房は壁から独立して「ストーブ」といった形になります。火の役割には人間を寒さから守るだけでなく夜間の照明や炊事などもあり、暑い地方でも重要な命綱でした。